世羅中央病院企業団
公告中の条件付一般競争入札

世羅中央病院企業団物品調達等条件付一般競争入札公告

1.目的

本仕様書は、当院の一般職員と非常勤職員を対象に、勤務時刻、超過勤務・遅刻早退・有休等の休暇を管理/集計するために使用する勤務管理システムの要件を定めるものである。

2.調達する商品構成

(1)勤務管理システムソフトウェア/1式
(2)タイムレコーダー/5台
(3)ICカード/320枚

3.勤務管理システムソフトウェア仕様

3-1 機能概要

勤務管理に必要な最低限の機能(出勤日数、休日出勤日数、有給休暇日数、欠勤日数、特別休暇、出張日数、研修日数、休職日数、振替日数、代休日数の記録/集計・所定内時間、残業時間、深夜残業時間、休日出勤時間、遅刻早退時間等の記録/集計)を標準機能として有すること。
なお集計方法は職員区分によって対応可能であること。
また勤務管理システムソフトウェアは既存の給与システムとの連動を図り次の機能を実現すること。
給与システムで管理している職員名、所属、職員番号等の個人情報を取り込み、職員情報の管理ができること。また勤務管理システムにおいて記録された時間外勤務実績を給与システムに出力できること。

3-2 処理人数

処理対象人数は最大で500人まで動作する性能を有すること。また、将来的に人数が増えた場合でもバージョンアップライセンス購入により最大5,000人まで処理できる性能を有すること。

3-3 勤務シフト数

勤務シフト数は9000以上設定可能であること。シフト入力時の利便性を高めるため、種別による絞り込みが可能であること。

3-4 例外勤務区分数(早出、残業、直行等)

例外区分数は900以上設定可能であること。
更に、例外区分を補足する事由区分を900以上設定可能であること。
例外区分、事由区分共に入力時の利便性を高めるため、種別による絞り込みが可能であること。

3-5 勤務時間の設定

個人毎・曜日毎に勤務シフトを設定可能であること。

3-6 集計区分数(職員・パート等)

集計区分数は90区分以上設定可能であること。

3-7 カレンダの種類

カレンダは90種類以上設定可能であること。

3-8 休暇・不在理由の種類(年休・出張・休日振替等)

休暇・不在理由の種類は900種類以上設定可能であること。不在理由入力時の利便性を高めるため、種別による絞り込みが可能であること。

3-9所属の階層化

所属は10区分(部・課・係などの階層を示す)まで階層化可能で30桁まで設定可能であること。

3-10 役職区分(部長・課長・係長等)

役職の種類は9000種類以上設定可能であること。

3-11 職員番号

職員番号は英数字9桁以上設定可能であること。

3-12 ソフトウェアの起動権限

職務権限のある職員の職員番号とパスワードの組合せによる認証から、機能・アクセス権限等の制限が可能であること。また、セキュリティ向上のためパスワードについては、桁数や有効期限などの設定を行うことが可能であること。なお、有効期限については警告メッセージを表示可能であること。

3-13 年次有給休暇の管理

日数だけでなく、時間数に応じても年休取得/年休残時間数管理/年休付与管理が可能であること。有休付与の日数はテーブル化され、付与は個人別に管理が可能で、労働基準法の変更に容易に対応が可能であること。
個人毎や所属毎の有休消化率を確認できる帳票を出力できること。

3-14その他休データの管理

育児休暇や介護休暇、永年勤続休暇等の取得を届出やデータ修正などで自動的に管理が可能であること。

3-15休暇取得超過確認

誤って休暇権利の保有日数より多くの休暇取得をした場合、その取得超過となったデータを確認することが可能であること。

3-16 時間計算式の設定と結果の確認

指定期間内の勤務情報を一覧で確認・修正・印刷ができ、時間数項目は運用に合わせて名称・計算方法を自由に設定可能であること。勤務管理システムに関わる基本プログラムを有し、条件判断や四則演算を専用言語により記述する機能を有すること。

3-17 実打刻データの保持

カードリーダーから登録された出退勤時刻データは、後に手動によりデータ修正を行った場合でも実打刻データとして別途保持・参照が可能であること。

3-18 修正履歴と操作履歴

データを修正した履歴と、操作の履歴をそれぞれ記録することが可能であること。
データの修正履歴は、誰がどの項目を修正したのか、元の値が何であったか把握可能であること。

3-19 勤務データの確定処理

日々の勤務データの修正やチェックが完了したデータを修正不能に設定できること。
デイリーデータの確定を行うと確定者の名前と確定した日時が残り、確定済になった日のデータはすべての項目を入力不能に設定可能であること。

3-20 集計データ修正

月次の勤務実績を一覧で表示し、集計内容に修正がある場合は、権限付与者であれば、この画面から直接修正することができること。
指定期間内の就業情報を一覧で入力・確認・修正が可能、かつ時間数項目は、運用に合わせて名称・計算方法を自由に設定することが可能であること。
表示内容を限定して、勤務状況を一覧表示することが可能であること。

3-21 Excel連携

範囲を選択し、ツールバーの表起動アイコンを押下することで、Excelが起動しデータを画面での型、色、罫線等をそのままイメージ通りに展開し連動表示可能であること。
また、グリッド形式で画面表示する時には、昇順降順ソート・フィルタリングがExcelに準じて簡易的に表示可能であること。

3-22 管理範囲による表示制限

各部の管理者は、管理範囲の職員について勤務データ照会が可能であること。管理範囲は所属単位・個人単位に設定できる機能を有すること。

3-23 休日の管理

国民の休日・ハッピーマンデーなどの休日設定が容易であること。

3-24 エラーデータ

打ち忘れ・二重打刻等のエラーを容易に確認できる機能を有すること。

3-25 年間勤務状況参照

年間もしくは年度単位で月別勤務データおよび期間合計を随時参照可能であること。
個人別の他に所属毎の合計も参照可能であり、設定により所属毎の合計のみも参照可能であること。参照データはエクセルに展開されると共にグラフ化もされること。
エクセルに展開されるデータやグラフは単一ファイルで出力可能であると共に、設定により所属別に別ファイルでも出力可能であること。

3-26 動画ヘルプ機能

画面での運用操作を録画し操作記録として保存可能とすること。保存した動画に矢印や図形、文字、音声を追加編集可能とし、ヘルプとして再生表示可能とすること。

3-27トップ画面のお知らせ機能

ソフトウェア起動時のトップ画面に、管理対象者の打ち忘れや長時間残業等のあらかじめチェックしたいデータが参照可能とすること。

3-28操作画面の拡大縮小

必要に応じて画面の表示を拡大縮小する(ズーム機能)設定を利用者が自由に行える機能を有すること。

3-29出力機能

次にあげる情報が画面で表示又は帳票で出力されること。

  1. 打ち忘れチェックリスト
  2. 不在者一覧
  3. 出勤者一覧
  4. 超勤勤務者チェックリスト
  5. 週単位の個人別勤務状況一覧
  6. 月単位の個人別勤務状況一覧
  7. 日単位の個人別勤務状況一覧
  8. 個人別、部別での月単位の勤務集計一覧
  9. 操作履歴一覧
  10. 修正履歴一覧
  11. 就業年報
  12. 出勤簿
  13. 休暇簿(年次休暇・病気休暇・特別休暇等)
  14. 人事台帳

3-30既存システムとの連携

当院で稼働している、看護師勤務表作成システムセルヴィスEX(開発元:システムバンク株式会社)及び、勤務情報管理データベースAlles-EX(開発元:株式会社オーウラ・デジタル・クリエイト)で作成した、勤務シフトデータの取込みが可能であること。

3-31 Webアドオンシステム仕様

本勤務管理システムでは、日々の運用で必要となる打刻履歴の修正操作等をWebシステムで実現できるものとする。

3-31 打刻の開始時期

本勤務管理システムの打刻データは,令和2年1月1日から正式利用するものとし,納期限までに運用方法の技術援助を行い,スムースに移行できるようにすること。

4.タイムレコーダー

同時に調達するICカードが利用可能で、書かれている認証コード、エンコード情報、再発行情報を認識して勤務データとして読み込むことが可能であること。
既製品として国内で多く流通販売されていること。
(アマノ株式会社製 SX-250ADL同等製品)

4-1 外形寸法

幅150mm以内×縦190mm以内×奥行40mm以内
なお、表示部、操作部、リーダー部が全て組み込まれていること。

4-2 基本機能

データ保持件数は10000件以上あること。
カード内の再発行Noを読取り、タイムレコーダーに登録されたカードのみ打刻可能であること。また登録件数は5000件以上であること。
打刻データには打刻時刻(西暦年月日時分)、職員番号、出勤・退勤・外出・再入の区分、タイムレコーダー情報など当院が指定するデータが含まれていること。
打刻したデータを本人が直近16打刻まで確認できること。
複数シフトのある部署では勤務シフトの選択が可能であること(病院など)。
修正処理業務の軽減のため、タイムレコーダーにて一定時間(1~3分程度)内に再打刻すれば、後から打刻された時刻を正規の打刻時刻として取り扱うことが可能であること。
出勤・退勤・外出・再入の区別可能なキーがあり、キーを押した時にその状態を示すランプ点灯または表示が可能であること。使用しないキーは操作無効に設定可能であること。
職員がスムースに入退勤できるよう、時間帯に応じて自動的に出勤または退勤のキーを押した状態に切り換わり、カードをかざすだけで入退勤時刻を記録可能であること。また、正常・エラーにかかわらず1秒以内に反応すること
表示部は操作時、正常・エラーを明確に識別するため背景色を変えた日本語メッセージを表示することが可能であること。夜間でも見やすいこと。
ブザー音は2種類以上あり、音量を4段階以上調整可能であること。
キー押下時や出勤および退勤打刻時に受付確認の音声応答機能があること。
また、その音量を4段階以上調整可能であること。
タイムレコーダーからのデータ転送時間は台数に関わらず、5分以内であること。
データ転送は設置場所に応じて、LAN(TCP/IP、FTP)にて就業システム管理用パソコンまたはサーバーへのデータ転送を可能とすること。
データ転送手法は手動・定時刻起動など複数の方法が設定できること。
時計は1日に1回以上、時刻合わせが自動(タイムサーバーとの同期)で可能であること。タイムレコーダーまたは管理パソコンからの操作で時計合わせも可能であること。
一部LAN環境の無い場所でも使用できるよう、外部媒体を利用して打刻データをシステムに移行できること。
本体の時計の精度は通電時週差±3秒以内とする。
停電累計時間2年間は時計およびデータに対してメモリー保持されていること。
消費電力が最大でも10W以内であること。

. ICカード

5-1 ICカードの規格と仕様

非接触ICカードは MIFARE Classic(1K 4byte NUID) とすること。
サイズは、JIS X 6301に準拠する幅85.6mm 高さ54.0mm 厚さ0.76mmとすること。
材質は、PET-G(ポリエチレンテレフタレート・グリコール)とすること。
ICチップには発注者と協議の上、職員番号、発行回数を含むフォ-マット情報を書き込むこと。
カード素材には履歴・所在管理の為にトレーサビリティーとなる無色のレーザー刻印を施すこと。
ICチップの破損防止と偽造防止を目的とした創意工夫を施すこと。

5-2 ICカードの強度

ICカードの曲げ限界強度は、R=5㎜を有する円筒の表面に、カードのICチップ実装部が沿うように5秒間巻き付ける曲げ試験で通信動作に問題が無いこと。
ICチップの点圧限界強度は、厚さ20㎜のシリコンゴム(硬度50)上にカードを静置後、ICチップ実装部に先端直径1.5mmの鋼球で10秒間加圧したとき表面からの平均16.8N(1.71kgf)、裏面から平均40.8N(4.16kgf)の耐荷重であること。

6.性能・機能以外に関する要件

6-1 設置条件等

6-1-1 設置場所
当院担当者の指示に従うこと。
6-1-2 搬入、調整
搬入、調整については、当院の業務に支障をきたさないよう、当院の職員と協議の上その指示により実施する。

6-2 データ移行

移行対象データとして、職員マスターデータの移行を実施する。過去の勤務データの移行は本契約の作業対象としない。勤務管理システムの運用にあたり必要となるマスターデータについては、当院より移行元のデータの提供を受け、新システムに適合するよう変換・整備してセットアップを行うこと。動作環境に必要となる初期データについては予め全てセットアップを行うこと。

6-3 システム連携

勤務管理システムは、給与計算業務の効率化を支援する必要があるため、確定された勤務データを給与システムへ登録するためのデータを生成し集計できること。

6-4保守体制等

6-4-1 ソフトウェア保守
搬入後ただちに別途年間契約による保守契約を締結しシステムの安定稼働を行うこと。
インターネット環境を利用したサービスパックのアップデートサービスで最新の状態を保つことができる体制であること。
6-4-2 保守体制
専任の担当者またはサポートセンターによるソフトウェアの保守対応を行える体制であること。
6-4-3 ハードウェア保守
搬入後ただちに別途年間契約による保守契約を締結しシステムの安定稼働を行うこと。
タイムレコーダーの保守範囲に落下、衝突など過失による故障についても含めること。
故障した機器(部品も含む)及び交換の作業を保守料の範囲内で行うこと。

6-5 障害支援体制等

年間の営業日(休日以外)の営業時間内に連絡ができる体制であり、障害時において復旧のため通報を受けた日の翌営業日までに対応できる体制であること。

6-6 教育体制等

6-6-1 導入訓練
当院の職員に対する導入時訓練は、当院が指定する日時、場所で行うこと。
6-6-2 教育訓練
教育訓練については導入時、運用時の最低3回以上実施すること。

6-7 説明書・マニュアル等

操作マニュアルは日本語による記載で電子ファイルまたは印刷物1部を提供すること。

7.その他

7-1守秘義務

受注者は、本業務中に知り得た当病院の情報を他に漏洩してはならない。

7-2その他

7-2-1 システム用サーバーの調達について
システム稼働用サーバーについては,企業団で別途調達します。システム稼働に必要なスペック及び機器構成書を提出すること。
調達予定サーバーシステム 一式
システム用サーバー 2台
周辺機器      1式
マイクロソフト SQL Server2017standard(CPU4コアを想定) 2式

7-2-2
本業務の実施にあたっては、担当者と十分な協議の上実施すること。

世羅中央病院企業団
公立世羅中央病院
公立くい診療所
受動喫煙防止の取り組みのため、敷地内は禁煙となっております。